• こころ館研究員

親との関係性からわたしを知る【とよのわたし研究室③】


こんにちは、こころ館の青山です。

先日11月21日は、大阪府豊能町にて3度目の「とよのわたし研究室」を開講しました。


全5回の連続講座も、早いもので今回が折り返し地点。


すっかり打ち解けた様子の研究生の皆さん、講座が始まる前からお喋りが尽きません。



講座の冒頭では、豊能町住民人権課・浅海課長から11月11日の「とよのまつり」での「とよのわたし研究室」特設PRブース出展をご報告。このPRブースで行った「自分らしさ診断」は、130名もの皆さんにご参加いただくことができました。

ご挨拶いただいた後は、恒例のチェックインです。

チェックイン:講座が始まってから今日までの自分をふり返って


今回チェックインでは、始まってから現在までを通して、ご自身にどのような気づきや変化があったのかをふり返ってお話ししていただきました。


「家族との距離が縮まった」「感情的に怒らなくなった」「何もないけど幸せを感じている」といった変化をお話される方もいれば、「気づきはあっても行動はあいかわらずで…」「前よりも子どもに干渉してしまっている自分がいる」という方も。


皆さん自分自身に意識を向け、マインドフルに日々を過ごしている様子が伝わってきます。


ひとりひとりの中で、何かが確実に動き始めている。そんな印象を受けたチェックインでした。

レクチャー&ワーク:親との関係性からわたしを研究する

今回のテーマは、「親との関係性からわたしを研究する」。


ワークシートとふせんを使って、父親・母親から無意識のうちに受けている影響を紐解いていきます。


父親の共感できるところ、共感できないところは何だろう?


逆に、母親の共感できるところ、できないところって?

両親は、どうしてそんな風になったんだろう?

それぞれ3つ以上、ふせんにひと言ずつ書き出していきます。


スラスラ書き出せる人は、ほとんどいません。

考え込む人、白紙で手が止まったままの人、思わず涙ぐむ人……

どこかで、考えることにブロックがかかってしまう自分に気づきます。

それでも、そのブロックを乗り越えることが、このワークのとても大事な山場。

「できるだけ頑張って、すべてのふせんを埋めてみましょう」

講師の松原からも、励ましのエールが贈られます。


こうして、皆さんが渾身の集中力で書き出したふせんが出そろいました。

次はこれを「自分が受け継いでいると思うこと」「反面教師にしていること」の2種類に分別していきます。


ふせんを移動させてみると……あら不思議。

思わぬところで両親から影響を受けてきたことが一目瞭然になってしまうのです。


私自身、このワークを事前に体験して、実は相当苦戦しました。

親に対して「共感できないところ(嫌なところ、好きじゃないところ)」なんて言っちゃいけないんじゃないか、とか、逆に「共感できるところなんてない」と最初から考えるのを諦めたりとか。

記入時間15分のところ、完成させるのに30分かかりました。

でもふせんを移動させてみて、驚きました。

親に対して共感できないところ(例えば、すぐキャパオーバーするところ、心配性なところ、自分の能力を低く見積もるところ)を、全部自分が受け継いでいたことに気づいてしまったのです。

親に対して気に障るところ=自分のコンプレックスだったんですね。

他にも

「共感できるところを、全く受け継いでいない」という方や、

「共感できないところを、すべて反面教師にしている」という方、あるいは

「特に受け継いでもいなければ、反面教師にもしていない」というパターンもあり、

ふせんの内容や動かし方に皆さんの個性が出て、大変興味深かったです。

ペアワーク:親との関係性から気づいたわたし

実はこのワーク、本番はここからなのです!

今度は研究生同士でペアになって、「親との関係性」ワークに取り組んで気づいたことを5分ずつ話していただく時間をとります。聴き手役は、話を聴いて感じたことや共感したことを「ギフトメッセージ」としてフィードバック。

これを交代で行い、さらにはペアを代えて3回繰り返します。


「3回もやるの?」と困惑した表情の皆さんをよそに、まずは第1ラウンドスタートです。


声に出して話したり、ペアの方のお話を聴いたりするなかで、新たに思い出すことがあるようで、あっという間に時間が過ぎていきます。


皆さん、驚くほど聴き上手。


「ペアの研究生の方からのギフトメッセージが嬉しかった!」という方がたくさんいらっしゃいました。


2ラウンド、3ラウンドと回を重ねるごとに、明らかに会場の空気感が変わっていきます。


話せば話すほど思い出すことがあるようで、対話が止まりません。



第3ラウンドを終える頃には、皆さん話しきってすっきりした表情に。

どの方も、驚くほど表情が和らいでいたのが印象的でした。

チェックアウト:今の気持ち


こうして迎えたチェックアウトでは、皆さんから様々な気づきが共有されていました。

実際に出たご感想を一部抜粋します。

●親を反面教師にしすぎて、完璧な自分になろうとしていた。でも、未熟な自分もいていいんだと、赦す気持ちが生まれました。

●前回の講座はとても疲れてもやもやしたけれど、今回はすっきりした気持ち。よくも悪くも、親からの影響を受けていることがわかって、とても納得しました。

●最初は「何で3回も話さんとあかんの?」と思ったけれど、実際に取り組んでみると、回数を重ねるごとに気持ちが整理されて、だんだん自分を客観視できるようになりました。3回目には大きな気づきを得られて、ペアワークは3回必要だったんだ!と心底思います。

皆さん、とってもとっても晴れやかな表情だったのが印象的です。

隠れていた”本来の自分”が現れた時、人はこんなに美しくなるんだと。

個人的にも忘れられない「とよのわたし研究室」の一幕となりました。

潜在している可能性を、どんどん開花させている皆さん。

次回はどんな「わたし」に出会えるでしょうか?

第4回とよのわたし研究室が今からとても楽しみです。

(一般社団法人こころ館/青山絵美)

(一般社団法人こころ館/青山絵美)


0回の閲覧