• こころ館研究員

企業でもわたし研究 2018.2.6 Final


株式会社ヒューマンフォーラム mumokuteki部門の

「わたし研究」研修が終了しました。

全10回の研修の最後は、

「わたしの研究テーマ」=これからのわたしらしい働き方について

皆さんに発表していただきました。

このブログでは、当日の様子を吉田がレポートさせて頂きます。


京都のおしゃれスポット「mumokuteki 」は、

衣料品・雑貨、オーガニック食品などを扱っていらっしゃいます。

カフェにはいつも行列ができていて、大人気です。 母体の(株)ヒューマンフォーラムは、原宿系ヤングアパレルの代表格「spinns」

を日本全国で展開され、社員の方・アルバイトの方含め

約600人の方が働いておられます。

|「わたし研究」でチームに変革を起こすmumokutekiの挑戦

そんな「mumokuteki 」さんから、研修のご依頼を受けたのは1年前。

事業部長のIさんは、

「表面的な当たり障りのないつながりではなく、深く繋がれるチームづくりをしたい」

という熱い想いをお持ちでした。そこで、こころ館の研修サービスを通じて、

メンバー間の真のつながりをつくるチャレンジがスタートしました。


こころ館では、“本来の自分で生きる力”を育む研修を提供しています。

「人は本来の自分で生きてこそ、自分の可能性を最大限に発揮できる」 これがこころ館の持つポリシーです。

mumokutekiさんならきっと、 “本質からつながりあえる関係づくり”が

できるはず。どんな風にチームが変容していくのか、ワクワクしながら研修の

サポートをさせて頂いた1年でした。

研修の中では、勇気を持って自分の弱みをチームのみんなに

さらけ出すという場面が何度もありました。

この体験は、本質から互いに理解しあう関係性へとチームが発展していった

もとになったように思います。

研修サービスは「わたしを研究する」をテーマにしています。

一人の内面の変容が、チームに波及し変革を起こしていく。

それが、このmumokuteki「わたし研究室」が目指す姿でした。


ダニエル・キム(MIT)の提唱する、成功循環モデルでは、

これまでの「結果の質」を優先した、組織の在り方

ではなく、関係の質から組織の力を高め、本質的に良い組織・強い組織に

成長させていくことが大事だとされています。


ダニエル・キム

成功循環モデル

まさしく、ムモクテキの「わたし研究」は、

「関係の質」から強い組織になるための実践だったと思います。

研修の中では、オリジナルメソッドSAMの実践に取り組んで頂きました。 SAMでは、「いまここ」自分の内面に意識を向け、過去の未解決感情を探り、

自己内探求を行います。


観察(行為の中のマインドフルネス)→省察(リフレクション)を

繰り返し実践することで、自分の思考や感情の癖に自らで気づくプロセスを踏んでいきます。

そこで起こる気づきから、自己変容を遂げていった皆さん。

|たいらで、気持ちが通じ合う関係性

最終の研修では、ひとり7分で研修を振り返り、

内面の変容や行動面の変容を含めて発表をし、

自分の研究テーマ「これからのわたしらしい働き方」について発表して頂きました。


ここからは、皆さんが発表された研究テーマのご紹介させて頂きます。

トップバッターはKさん。

研究テーマは【自分の気持ちの共有と いきるをつくる】です。

「今まで僕は人に頼ることができなかった。

周りのことを信じられずに自分の気持ちを共有してこなかったんです。

ムモクテキに異動してから「いきるをつくる」というコンセプトを、

ずっとどんなことかと考えていました。

研修を受けて、自分の気持ちを周りに共有していくことが、

このムモクテキのコンセプトの「いきるをつくる」ということに

つながるのではないかと思い、僕はこのテーマにしました」

Kさんの「いきるをつくる」はメンバーに気持ちを共有していくことなんですね。

Kさんの優しさがチームに、もっと広がったらいいなぁと思いました。


つぎはNさん。

Nさんの研究テーマは【自分らしさとチーム】」

「自分の能力を最大限にいかし、一人一人が自分らしく働けるにはどうすれば良いか。

自分が、自分らしくチームに関われる瞬間や気持ちの状態はどんな時なのか。

その実践的研究をこれから行います」と力強い言葉で発表していたNさん。

Nさんは、ぐいぐいと部下を引っ張る体育会系リーダーでした。

でも、研修を重ねるごとに部下の気持ちに耳を傾け、

互いに気持ちを分かち合うリーダーの姿に

変わっていかれたように思います。発表も清々しくかっこよかったです。


つづいてKさん。研究テーマは【ここに感動はあるか】です。

「ひとつのモノに対しても、空間に対しても、人に対しても、

触れてみた時、どんな感動が起こるのか。

感動をテーマに身の回りを観ていくことを、これからの働き方にしていきます」

この発表の中で、Kさんは「自分から人に飛び込んでいくのが苦手」

ということを話されました。

Kさんの発表が終わったとき、メンバーの一人であるNさんが

「私は、Kさんの研究テーマを聞いてすごいと思いました。

小さな喜びみたいなことからなら、私も一緒につくっていけると思うし、

もっと会話をする時間を仕事以外でもとってしていきたいです。

もしKさんから、飛び込んできてくれないなら、こっちから踏み込んでいきます」

Nさんの言葉を聞く、Kさんの表情が忘れられません。

チームが本質からつながる瞬間を目撃したような気持ちなりました。


そのNさんの研究テーマは

【自分の思考をオープンにすることで、働き方の変化を見ていく】です。

「自分自身の意向や意思をチームに開示することで、

みんなが私に対してどう思うのか。

どうすればもっと互いに働きやすくなれるのか。そんな自分の変化やチームの

変化を見ていきたいです」

Nさんは、研修当初オドオドしている印象でした。人と目を合わして話さず、気持ちが混乱気味でコミニュケーションが苦手そうに見えていました。

ところが、発表会では堂々としたNさんの姿がありました。

これが、本当のNさんの姿だったいうことが分かりました。


Hさんの研究テーマは【自分と人とのつながり】

「今まで、自分はダメなところを前面に出すことで、

人からの同情をひき注目される繋がり方をしてきた

ように思います。でも、これからは自分の長所を見つけて、

自己卑下しないで人と繋がっていきたい。

嘘のない本心をさらけ出して繋がっていけたら、どんな風な関係になっていくのだろうと思います。だから、自分と人とのつながりを研究テーマにしました」

Hさんは、人の気をひくために自己卑下していたことに気づかれました。

そのことを隠すこともなく、堂々と発表するHさん。

そんなHさん、別の懇親会の席でこんなことをお話しされたそうです。

「今まで僕は何か仕事を任される時、

『自信がない』と言いながら引き受けてきました。

それは、自分が失敗したきのために保険を掛けていたのだと思います。

失敗した時に傷つかないようにして責任逃れをしていたのだと思います。

これからは『僕に任せてください』と言って仕事を引き受けていきます!」

懇親会に同席された別の部署の方が、あまりのHさんの変容ぶりに感動し

涙したとこのエピソードを教えてくださいました。


Oさんの研究テーマは・・・

【自分”という人間が、他者とつながる方法】

「想いの伝え方(言葉の力)“相手”を受け入れる心の空間(隙を作る)

私が本当になりたい自分は、自分が我慢してつながるより、

自分も他者も認めて本当のつながりをつくる自分になりたいです。

だから、特にこの2点を軸に意識して働いていこうと思います」 Oさんは、この研修の中でもっと人と本質からつながっていくために、

相手の気持ちを認められる自分になりたいと思うようになったそうです。

Oさんは、パワーいっぱいのデキ女のイメージの人です。

自分の弱みを見せるのが苦手だったOさんは、研修の後半、

自分の弱みと向き合いメンバーに伝えていきました。

人が自分の弱みを話すとき、それを聞いている人との間に共感が生まれます。

その瞬間の空気がとても私は好きです。


Yさんの研究テーマは

【怖れや怯えをよしとして、超えて、受け入れ、みんなとつながること】

「この研究テーマに掲げたことが、できない時もあるかもしれない。

また自分の気持ちから回避することもあるかもしれない。

そんなときは、『逃げているよ』とみんなからわたしに指摘してください。

これからはもっと、みんなと一緒につながって働いていきたいんです」

Yさんは研修中ずっと、自分の気持ちを上手く伝えることができず、

苦しんでいる様子でした。

自分の言いたいことが何なのかもわからず、困惑し疲弊していたようです。

私も、気持ちが上手く伝えらえず、混乱するので気持ちがわかります。

でも、そのことで周りの人に迷惑をかけてしまっているということに気づいたYさん。

これからのYさんは、自分の気持ちをちゃんと伝え、

人とつながりながら働いていける人になると思います。応援しています!


最後に、事業部長Iさんの研究テーマです。

【組織としてのコミニティ創り】

「自己理解して受け入れる、他者を理解し受け入れる。

組織としてのコミニュティづくりを積極的に実施していきます。

そのためには

①自己を理解して受容する。そしてメンバーのことを理解して受容する

②助け合い共業できる環境をつくる

③互いに学習しイノベーションを起こせるチームになる。

この3つを定義に掲げ、会社の中でのコミュティがどうように発展できるのかを研究していきます」

上司としての自分を置き、メンバーの一人として研修に参加していたIさん。

Iさんが自分の弱みをさらけ出された時、

「もっと弱い自分を見せて欲しいし、自分たちもIさんのことを

もっと助けていきたい」

という意見が他のメンバーからあがっていました。 ピラミッド型の組織ではなく、たいらで気持ちが通じ会える組織。

そんな関係性がここでは育まれていることを実感しました。


|本物の「いきる」をつくる組織

1年間という長期にわたっての研修、本当お疲れさまでした。

私自身、こころ館のスタッフとして関わらせていただき、チームが一つになることの

大切さをmumokutekiのみなさんから学ばせて頂きました。 「いきるをつくる」をコンセプトに掲げるmumokutekiさん。

京都のまちで、本物の「いきる」をつくっていかれることと思います。 組織の中で、「本音を語り合うことで関係の質を向上させていく」という研修が、

果たしてできるのだろうかと思いながらサポートをしてきましたが、

働く環境(場)をより良いものにするには、やはり関係性の質を深めることが

大切なのだと実感しました。ありがとうございました。 これからもmumokutekiさんとこころ館がつながりあって

一緒に何かできれば嬉しいなぁと思っています。

吉田さつき



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