• こころ館研究員

企業でも「わたし研究室」December


 12月12日、(株)ヒューマンフォーラムmumokuteki事業部様の研修を行いました。

今回は1名が欠席、7名のリーダーが参加されました。

 ムモクテキでおこなっている「わたし研究室」では、あらゆる角度から自分を深く観察し、自分について研究をおこなってきました。

研修の中では、これまで回避してきた自分の課題を発見するワークに何度も取り組んでいただきました。

研究当初は、自分の弱みや欠点を直視することに皆さん嫌悪感があったようです。

「わたし研究室」では、普段気づいていない自分の心の動きに意識を向けることを実践していただきます。

最初の頃は「難しい…」と話す人が多かったのですが、9回目を迎え、自分の心の動きに意識を向けることが習慣化され、気づき力を発揮されている姿が印象的でした。

本心で話すことで人との関係性が深まる

 チェックインでは、最初にHさんがお話しされました。

Hさんは研修当初自分を責めるような発言が目立ち、自分自身を直視することに抵抗を感じておられる様子でした。そんなHさんは研修が進むにつれ自分自身と深く向き合い自己理解を深めていかれました。

前回の研修では体調が悪そうで集中できないと仰っていたHさんは、次のようにお話しされました。

 「前回の研修の時、すごく辛かったんです。多分、鬱っぽい感じだったんだと思います。。あの後、僕はこれまで研修で学んできた、本心を同僚に伝えてみることを実践してみました。『今とても辛い』ということを同僚に話したところ、自分の気持ちが楽になってきました。その中で気づいたことがあるんです。僕は2ヶ月間、自分に自信を持つということを目標にしてきたんですが、それが逆にプレッシャーとなっていました。それって本来の自分ではないのではないか。大切なのは自信を持つことじゃなく、もっと人と繋がることじゃないのかと気づいたんです。自分の本心をちゃんと伝えて、人と深くつながっていく関係性ができれば、もっと自分が変われるんじゃないかと思うんです。前回は本当に迷惑をかけましたが僕にとってはいい経験でした。」

それを聞いていたIさんが、

「鬱っぽいということを今までのHならきっと隠していたと思う。でもその気持ちを素直に言葉にできたことが、もうすでに変化しているなあと思った。」とフィードバックされました。IさんはHさんの直属の上司でもあります。

 人に迷惑をかけないように本心を隠すことよりも、正直に気持ちを伝えることで、お互いに本質から理解し合える関係性をつくることができる。そのことをHさんは、チームの人に対して体験から教えてくれたように思います。


自分と深くつながる、人と深くつながる

 こころ館の研修では、本質から自己理解を深め各々に本当に築きたい未来とは何かを考えていただきます。

研修の最終回では皆さんに、「わたしの研究テーマ」を発表していただきます。

わたしの研究テーマとは、“これからのわたしの生き方・働き方”のことです。


 そこで今回の研修では、これまでの研修を振り返るワークシートを用いて、最終発表に向けての準備をしていただきました。

そのワークシートに取り組むための資料として、これまでの研修で取り組んだご自身のワークシートと、各々の発言を書き起こしたものをお渡ししました。



 全体振り返りのシートを作成後、気づいたことを発表していただきました。

Kさん、

「書き起こしから自分の発言を俯瞰して見ると、研修当初は必死で自分の気持ちを隠そうとしていたなあと思います。理想の自分というものがあり、本当の自分とのギャップがある。自分が一体何が言いたいのか困惑していました。振り返ってみると何が言いたいのか全く自分でもわからない。(笑)

でもそんな混乱していた自分のことを、この研修では知ることができました。」

Nさん、

「研修当初の自分は、人に話していることと心の中で思ってることが違っている。心の中で思ってることを隠そう隠そうとしている自分がいました。でも回を追うごとに、素直になってきているのが分かりました。みんなの前で見せている自分と、見られている自分とが最初は一致していませんでしたが、途中からは一致してきてるなあと思いました。なんでもネガティブに捉えがちな自分が、徐々にいろんなことを前向きに捉えられるようになっています。」

Oさん、

「大切にしていることは研修前とは変わっていません。私は元々自分がどう生きるかという気持ちを持っていて、自分に対する探究心も強い方だったと思います。そんな私は、人にどんな影響を与えることができるのかを考えてきました。

研修の中で気づいたのは、人に対する自分の目線です。人に対しては冷たい自分がいるなあと発見しました。それからは、少しずつ周りの人に対して目を向けられる自分でいたいと思うようになっています。人との関係性の中でも、何かをしてあげなければ、ではなく、何かをしてあげたい、と自然に思える自分になりたいと、今は思っています。」


自分と深くつながる、人と深くつながる。

それが、こころ館の「わたし研究室」の真髄です。

 この研修では、本当の気持ちを隠していたことに気づかれる方がとても多いです。

これはほとんどの場合、無自覚であるため隠している事実を本人は気づいていません。

日本では、特に職場では自分の本心を見せるということは、難しいと言われてきました。本心を見せることで何が起こるのか。

それは、この研修の結果からもわかるように、相手の気持ちを知る・理解するということにつながるのです。

それには、本心をさらけ出せる安心安全の場が必要となってきます。よく言いたいことをなんでもさらけ出せばいいのかと、言われる方もおられますが、決してそうではありません。

自分の本心をさらけ出しながら、自分のことも他人のことも理解していく気持ちが根底にあるからこそ、本心をさらけ出すことがいきてくるのです。

より良いチームの発展に必要なもの

 これまでの9回の研修では、一人一人があらゆる角度から自分を探求し、「わたし研究」から自他理解を深めてきました。

最後に松原から、

「自分を理解していない人はチームを理解することはできないし、自分を受容できていない人はチームのことを受容できないのです。だからこそ、この研修では、自分がこれまで見ようとしてこなかった部分に着目し、自己理解を深める実践に取り組んでいただきました。より良いチームの発展には、一人一人の生き方・働き方が重要となるからです。これからも皆さん頑張ってください。」と話し研修を終了しました。

 次の研修でいよいよ最終回となります。

残りの研修は後1回となりましたが、最後は、“これからのわたしの生き方・働き方”について発表していただきます。ますます素敵に発展するムモクテキチームに目が離せません。



6回の閲覧